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【映画・感想】「映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険」感想【☆×5】 [映画・観劇]

3月、今年も映画ドラえもんの季節がやってきました。

唐突なドラえもんレビュー……切っ掛けは昨年、富山旅行で藤子・F・不二夫ふるさとギャラリーを訪れた時のことでした。
ドラえもんは成人した今でも大好きなキャラクターですが、大人にもなり声優陣も一新していたので、わざわざ映画を観に行くことはこれまでありませんでした。
ただ、その日は旅行気分も相まって高まったその気持ちのまま、当時上映していた映画、のび太の新日本誕生を観に行き、そして衝撃を受けたのです。
何と――昔のドラえもんより進化している!

新日本誕生のレビューは別途残そうと思いますが、今回は現在上映中の最新作、のび太の南極カチコチ大冒険について書きたいと思います。
前評判は賛否両論あり、観に行くのも最後まで迷ったのですが、結果的には観に行って本当に良かったと思います。

レビュー以下はネタバレとなるので、先にネタバレにならない範囲で。
この映画はドラえもんの声優陣が一新した後のオリジナルストーリー映画です。
声優変更後は毎年、過去の映画作品のリニューアルとオリジナルストーリー映画が交代で制作、上映されているのですが、そのオリジナルストーリー映画の中で本作はNo1との呼び声が高い秀作とのことです(私が現時点で他の作品を観ていないので何とも言えないのですが、他の方のレビュー等見ると、その他のオリジナルストーリー映画はだいぶ当たりはずれが激しい様子)。
旧声優陣のドラえもんに強い思い入れがある私ですが、それでも十分に楽しめたのは、「ストーリー構成がしっかりしている」「映像・音楽のクオリティが高い」「古参ファンも楽しめる要素が満載」だからだと思います。
昔のドラえもんは勿論素晴らしいのですが、上記要素によって古参ファンも十分に新しいドラえもんを観る喜びを味わうことができます。

また、今回は事前に公開されていたキービジュアルもだいぶシリアスめで完成度が高く、大人も引き込まれる作りとなっています。
私は事前にポスターを見る機会がなかったのですが、今日インターネットで見て唸らされました。
子供の頃、ドラえもん映画を観て育った大人の方に、是非観てほしい映画です。

それでは、長くなりましたが、レビュー以下はネタバレ注意です。


【ストーリー】
「ドラえもんは、いつだって僕を助けてくれた。だから、今度は僕が…僕がドラえもんを助けるんだ!」

真夏の暑さに耐えかねたのび太たちが向かったのは、巨大な氷山。ひみつ道具「氷細工ごて」で遊園地を作っていたのび太たちは、氷漬けになっている不思議な腕輪を見つける。調べてみたところ、なんと腕輪が氷に埋まったのは、人が住んでいるはずもない10万年前の南極だった! 腕輪の落とし主を探して南極へと向かうドラえもんたち。その前に、なんと氷の下に閉ざされた巨大な都市遺跡が姿を現す。「10万年前に行って、落とし物を届けよう!」
ひみつ道具「タイムベルト」で10万年前に向かうドラえもんたち。そこで、凍りついてしまった自分たちの星を救うため、宇宙を旅し、腕輪の謎を追う少女カーラとヒャッコイ博士に出会う。そして、腕輪を巡り、ドラえもんたちは、地球が凍結する危機に直面する!




【レビュー】
☆×5
※☆×5:最高! ☆×4:オススメ ☆×3:普通 ☆×2:微妙 ☆×1:無理かも

上記でも書いた通り、非常に完成度が高い本作。
1つずつポイントを解説していきたいと思います。

1.ストーリー構成がしっかりしている。
この作品では幾つかの謎が提示され、綺麗に伏線回収しているのが見所のひとつとなっています。
「ドラミちゃんの占い」「凍っているドラえもんの像」「パオパオがのび太に懐く理由」等々。
特にラストで10万光年離れたカーラ達の惑星の様子を、10万年後ののび太がリアルタイムで観察する演出は目から鱗。
基本的にゲストキャラの未来はEDテーマのイラストで伏線回収されたり、のび太達はタイムテレビ等を通して知るような演出が多かったのですが、今回の見せ方は新しくて良いですね。
一つ言うなれば、腕輪が幾つもあったというのは少しご都合主義感が否めないですが、子供向け映画で一定のハッピーエンドが求められるドラえもんですからそこはご愛敬?
あとは折角ドラえもんのピンチを演出したので、もう少し引っ張って欲しかったかも知れません。
しかし、偽物のドラえもんの姿は、きっと子供達の新たなトラウマになることでしょう笑

2.映像・音楽のクオリティが高い。
氷の世界を舞台とした本作、氷の描き方は勿論のこと古代遺跡等圧倒的なクオリティで描かれる世界は必見です。
それだけではなく現在のアニメーションの技術で動き回るドラえもんが見られるのはファンにとってはとても嬉しい。
少しジブリっぽい映像・演出が多いですが、ジブリ出身の監督のセルフオマージュでしょうか。
音楽も映像と相まって胸に迫ります。これまでのドラえもん映画よりだいぶシリアス寄りですが、今回の作品にはばっちり。
EDの平井堅の歌も名曲で、最後まで見入ってしまいました。

3.古参ファンも楽しめる要素が満載。
今回のマスコット、パオパオから始まり、懐かしい道具は出てくるわ、ドラえもんの押入れの写真やドラえもんの石像演出等々、過去作品のオマージュもあり古参ファンはニヤリとすることでしょう。
個人的にはユカタン(黄)→モフスケ(青)が、耳を失ったドラえもんになぞらえられているのが良かったです。
あと、たずね人ステッキがドラえもんに懐く姿はとってもかわいい…あいかわらず的中率は上がりません笑

色々と書きましたが、新ドラえもんのオリジナルストーリーを食わず嫌いしている方にも、是非観て頂きたい作品です。
私も過去の作品を改めて見返していきたいと思います。

そして、最後のお楽しみ。来年の次回予告。
このコスチュームは……なんと、南海大冒険!! 前情報のドラビアンナイトではなかった!
小学生の頃、友達みんなで観に行った最後の映画でした。
当時は弟のコロコロでも連載がされており、クライマックスが少し盛り上がりに欠けたような惜しい作品だった記憶があります。
新日本誕生のような神リメイクなるか、今から来年の公開が楽しみです!

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