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【映画・感想】「3月のライオン後編」感想【☆×3】 [映画・観劇]

昨日から公開となった「3月のライオン」後編、初日に早速観てきたので感想を残しておきたいと思います。
前編のレビューはこちら
レビュー以下はネタバレ注意です。


【ストーリー】
「将棋は誰も不幸にしないし、何も奪ったりしない」

「もう1年になる? 桐山君が初めてこの家に来てから」とあかりに言われ、「お世話になってます」と頭を下げる零。今では川本家の家族の一員のように、3姉妹と自然に食卓を囲んでいる。
今年も獅子王戦トーナメントの季節が始まるが、零の周りの棋士たちに様々な試練が降りかかる。まずは幸田が、頭のケガで緊急入院して不戦敗となる。引きこもってゲームばかりしている歩を叱ったら、反対に突き飛ばされてしまったのだ。香子も派遣もバイトも続かず、後藤への想いを持て余し、幸田家は崩壊へと向かっていた。
一方、後藤は入院中の妻の容体に心を痛め、実は難病を抱えている二海堂はそれでも闘いたいと願っていた。初タイトルを目指す島田は故郷の山形の人々の期待に押し潰されそうになり、将棋の神の子と恐れられる宗谷でさえも、ある重大な秘密を抱えていた。
そんな中、川本家にも次々と事件が襲いかかる。ひなたのクラスでいじめが始まり、さらに3姉妹を捨てた父親が現れ、耳を疑う要求を押しつけたのだ。大切な人たちを守るため強くなるしかない。新たな決意のもとトーナメントに挑む零。愛することを知った零の闘いの行方は──?




【レビュー】
☆×3
※☆×5:最高! ☆×4:オススメ ☆×3:普通 ☆×2:微妙 ☆×1:無理かも

闘いの前編、愛の後編と銘打たれていますが、寧ろ後編こそ闘いのような気がしないでもない程ヘビー……笑。
特に川本家にはひなのいじめ問題から父親問題とここぞとばかりに不幸が降りかかります。
普通の映画作品として観ればそれぞれの問題が(一応)解決の目を見ているのでいいと思うのですが、原作ファンだと評価が相当分かれるのではないかと思います。

私は個人的に、どんな厳しい状況におかれても団結して打開していく川本家、そしてそれを助けながらも同時に救われる零とのあたたかい関係性がこの作品の魅力だと思っていたので、たとえ一時でも川本家と零の間に溝ができるのは耐えられませんでした。
あかり・ひなの気持ちも考えずに零が酷いこと言ったり、そんな零にあかりとひなが冷たくしたり(さっきまで零を頼ってた癖にひどすぎ)、ましてやひなにもらった手作りのプレゼントを零がゴミ箱に捨てるなんて……涙。
それから宗谷の耳が聞こえない描写もわざわざ島田から説明する必要があったのか謎。
全体的に原作の色々なイベントを詰め込んだ為ばたばたと過ぎていった印象です。
過去の零を救うという意味でいじめイベントは必要かも知れないですが、だいぶあっさり解決するので、それだったら父親問題だけでよかったような気もします。

一方で、良かった部分も勿論あります。
個人的には幸田父の描写が原作に比べて遥かに増えたところ。
香子に語りかけるシーンの言葉は本当によかった。
零と歩が数年ぶりに再会するところもじんわりきます。
後藤の妻が亡くなったところは衝撃でしたが、後藤がどれだけ妻を大切にしていたかが丁寧に描写されており、こちらもよかった。
零と後藤の対決も実現しており、そこは見応えがありました。

キャスティングはあいかわらず素晴らしいので、完全に原作と別物としてわりきっていくなら良いかも。
前編の方がおすすめです。




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タグ:映画感想
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