【B’z】21th Album「NEW LOVE」感想：魂に火を点けろ！：SSブログ

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【B’z】21th Album「NEW LOVE」感想　[B’z] [編集]

今週遂にB'zの21th Album「NEW LOVE」が発売されました！
とにもかくにも、B'zファンは勿論のこと、洋楽ハードロック好きの方には是非聴いて頂きたい！
31年目の確かな進化と今後への更なる期待感を煽る名盤について、聴けば聴く程思いが抑えきれなくなってきたので、レビューを下記します！

最近は専らタワレコオンラインでCD・Blu-rayを買っていたのですが、今回はAR特典入手の為久々に店頭予約しました。
フラゲ日当日、予約票を持って19時頃に行ったところ、見たこともない行列が……！！
どうやら店頭特典のリポD効果だったようです。
まぁフラゲ日だし余裕でしょ……と思ってたところ、何と私がレジで支払いをしている間に配布終了してしまいました。危なかった……！！
しかし、あれだけファンが並んでいるのを見ると、B'zさんの人気が垣間見えて嬉しいですね。

さて、実際に中身を聴いてみての第一印象ですが、これは紛うことなきB'z式ハードロック！
とにかく古き良きハードロックを思わせる曲が多く、それをB'zなりに再定義したように思います。
思えば、LIVE-GYMのツアータイトルが「Whole Lotta NEW LOVE」とLED ZEPPELINの名曲「Whole Lotta Love」のオマージュだったり、レコーディングにストテンのロバート・ディレオやAEROSMITHのジョー・ペリーが参加していたりと、フラグはかなり立っていたんですよね。
70～90年代くらいの(幅広いけど)洋楽ロックのアルバム聴いているみたいに、するっと1枚通して聴けちゃいます。
「The B'z！！」みたいなシングル級の1～5曲目と、7曲目以降の明るく乾いたロックチューンを絶妙に6曲目が繋いでおり、違和感なく気付いたらもう1周！　というループに巻き込まれています。
例えば前作「DINOSOUR」は思いっきりOPチューンとしての「Dinosaur」があって、ラストをB'zらしいパワーバラードでかつ敢えてブツ切りで終わる「Purple Pink Orange」で締める、といった演出があったように思いますが、今回はそれがなくてとにかく自然体。
それがシンプルなアルバムタイトルにも表れているように思います。
「LOVE」や「愛」はB'z(というか稲葉さん)にとっては頻出単語ですが、例えばゴリゴリ洋楽ロックだった「SUPER LOVE SONG」の頃より違和感なくワーディングが溶け込んでいる感じ。
(SLSも収録されている「ACTION」も大好きなのですが、あの作品自体がとにかくバラエティ豊富だったので……)

長くなりましたが、以下、曲毎の感想です。

1.マイニューラブ
もう初っ端のギターリフから古き良きハードロックという感じ！
この作品の方向性を明確に示す表題曲です。
打楽器も印象的ですが、特筆すべきはとにかくそのグルービーさ。ライブでノる人が続出しそうです。
個人的にはサビ前のコーラスが気持ち良くて好きです。
それにしても「新しい恋のようなもの見つけに行こうよ」という歌詞も軽妙で面白いですね。

2.兵、走る
個人的に本作のベストチューンです。ヘビロテ中。
ラグビー日本代表の応援ソングに相応しく、一体感と疾走感、そしてラグビーとリンクした歌詞が素晴らしい！
応援歌らしいコーラスといいどことなく「RED」を思わせるのですが、重厚感そのまま加速したイメージがもうドンピシャすぎて……。
一番と二番のAメロのバック演奏の変え方も超好みで、近年のB'zメジャー曲っぽいなぁと思っていたら、この曲のリズム隊は前サポメンのシェーン＆バリーなんですね。
ギターソロの疾走感も最高で、何度でも聴きたくなります。

3.WOLF
TVドラマ「SUITS」のテーマソングです。
B'zらしいロックチューンの次はいきなりジャズ！
金管楽器だけでなく、リズム感からギターの刻み方からとにかくジャジーで、ここまで振り切ったB'zの曲も珍しいです。
TAKソロの「NEW HORIZON」がB'zに結集された一種の完成形ではないでしょうか。
「兵、走る」や「マジェスティック」と合わせてのシングル発売は結局なかったですが、三者三様でB'z楽曲の幅の広さを見せ付けたと思います。

4.デウス
スズキ「エスクード」のCMソングです。
車のCMよろしく爽やかさ全開！　疾走感全開！！
イントロが豪華で期待感煽られ、重厚感そのままにAメロBメロサビとなだれ込んで行くのが心地良すぎます。
間奏のブルースハープで緩急ついているのも凝っていて素晴らしい。
それにしてもこのリフもだいぶレトロロックで印象的ですね。

5.マジェスティック
今回唯一のバラード枠。アルバムでバラード枠こんなに少ないのも珍しいですね。
よく考えてみれば、B'zのシングル級(これは発売されてませんが)作品でもバラード久々かも。
近年のバラードでは一番好きかも知れません。心に染み入る優しさが印象的な名曲です。
本作の作品群では一番早くお披露目されており、ずっと音源化を待ち望んでいました。
ポッキーのCMソングということで、「魔法のスティック」とリンクした歌詞がとにかく秀逸！
「マジェスティック」を敢えてアルファベットではなくカタカナ表記にしたのも何だかしっくりきます。
ちなみに、ずっと「ほのかな夢」を「愚かな夢」だと聞き間違えており、「！？」と思っていたのは内緒。

6.MR.ARMOUR
メジャー曲ラインが終わってここからアルバム曲シリーズ……な感じですが、耳障りの良いポップさがうまく前後の繋ぎ役になっているように思います。
Aメロのメロディーラインがすごく好きです！
サビが良い意味でそんなに目立たない曲構成で、個人的にかなりはまっています。

7.Da La Da Da
少し「ENDLESS SUMMER」を思わせるようなイントロから入るロックチューン。
ユニゾンが聴き応えあります！
間奏にストリングスが入っていたり、単なるロックチューンじゃないのが面白いですね。
個人的にはサビ最後が「誰なんだ、だ！？」と聞こえます。。。笑

8.恋鴉
タイトルから和風バラードを疑わなかったのに、意外や意外。
イントロでギターがメロディーラインをワウワウ歌ってからの、まさかのゴリゴリロックです！
馬がいななくようなギターも然ることながら、とにかくレトロなギターリフがたまりません。
そしてサビの歌い上げは稲葉さんの真骨頂。
「兵、走る」「MR.ARMOUR」同様お気に入りです。

9.Rain & Dream
AERO SMITHのジョー・ペリーが参戦した楽曲です。かなりブルージー！(さすがエアロ)
「MONSTER」の「雨だれぶるーず」といい、B'zのブルースといえば雨のイメージがどことなくあります。
とにかくオーラスが必聴。
稲葉さんのシャウトは勿論素晴らしいのですが、その後の松本さんとジョーのギターソロの応酬がもう……とにかくやばいです。
ライブ演出も楽しみですね。ジョー部分はYTさんが弾くのか、それともTAKが全部弾き倒すのか……(さすがに厳しい？)
それにしてもこうやって聴いてみて改めて思いますが、本当にギタリストの音って個性の塊ですよね。

10.俺よカルマを生きろ
横恋慕か人のものに手を出した挙句に捨てられた男……なかなかのダメ男像笑。
振り切って暴走しそうになっているのが一昔前の稲葉氏の歌詞によく見られた光景で何だか微笑ましいです笑。
その割にメロディーラインが力強く心地良いのもB'zあるある。
「俺よカルマを生きろ」の歌詞のハマりっぷりが良いですね。
ギターソロも爽快！

11.ゴールデンルーキー
前曲とは打って変わって稲葉先生節炸裂で模範的な応援歌です。
超ポジティブで元気出ます。
「生きてる事自体がHOPE」というのがとにかく前向きなのですが、一方で「迷宮」と書いて「ステージ」と読ませるのも上手いですね。
あらゆる新人に聴いてほしいです。

12.SICK
怪しげイントロから一気にロックサウンドに振り切れる曲、たまに出て来る女性視点曲です。
それにしても曲調だけ見ると本当に今回のアルバムはポジティブに振り切れてますね。
しみったれ曲枠がほとんどありません笑。
油断しているとオーラスのキーボードとシャウトに圧倒されます。

13.トワニワカク
そして最後までロック推しなこの曲で大団円を迎えます。
とにかくコーラスがたまりません。絶対ライブで盛り上がるやつ！
何だか曲の感じやポジショニングがINABA/SALASの「TROPHY」を思わせますね。
2番の稲葉氏の「聞き飽きたんです～」がおちゃめ。

以上、一曲ずつ感想を書いてきましたが、最新のB'zの進化を体現した名盤だと思います。
B'zファンは勿論のこと、やはり昔の洋楽ロックが好きだった層に是非是非聴いて頂きたい！
これからまた聴き込みながら、LIVE-GYM当日を待ちたいと思います。