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【ルパン三世劇場版】LUPIN THE ⅢRD「次元大介の墓標」感想【☆×5】 [ルパン三世]

最近ルパンの過去のTVSPをDVDで集め始めたのですが、調べている間に期間限定で公開されていた「次元大介の墓標」がとても評価が高かったので、思わず購入してしまいました。
観てみると、評判通りの素晴らしさ!
レビュー以下はネタバレ注意です。


【ストーリー】
「世界一のガンマンはふたりいらねぇ」

秘宝「リトルコメット」を狙い東ドロアに潜入したルパン三世と次元大介。
東ドロアは犯罪率が低い世界屈指の平和な国。だが自国の歌手クイーン・マルタが、隣国・西ドロアで暗殺され、この事件を契機に、西ドロアと一触即発の緊張状態が続いていた。
ルパン達は「リトルコメット」を盗み出すが、何故か行く先々に警察が待ち構えている。かいくぐり逃走するルパンと次元だったが、どこからも死角のはずのビル影から飛び出した瞬間、一発の銃弾が次元を襲う!
一体誰が何のために次元を狙ったのか? 次元は自分の身体を貫いた弾丸を見て気づく。西ドロアで暗殺されたクイーン=マルタを撃った弾丸と同じものだった。

次元はルパンとともに墓地を訪れる。そこには『次元大介』の名が記された墓が!
次元は噂を耳にしていた。ターゲットの墓を事前に用意する殺し屋・ヤエル奥崎のことを。その男に墓を用意され生き延びた者はいないという。ヤエル奥崎は個人的な意思では動かない。背後に依頼主がいるはず…。
その頃不二子は狙った獲物のために秘密クラブへ潜入するが、オーナーに見つかり捕らえられてしまう。
ルパンと次元は、墓に残された花を手掛かりに、ヤエル奥崎のアジトを特定、潜入する。武器工房のような一室にモニターがあり、そこには囚われた不二子の姿が! 驚く2人の前に、遂にヤエル奥崎が姿を現す。

ついに対決の時を迎える二人のガンマン、ヤエル奥崎と次元大介。
一瞬の間。
空気を切り裂き銃声が響く。
撃たれたのは――!!!





【レビュー】
☆×5
※☆×5:最高! ☆×4:オススメ ☆×3:普通 ☆×2:微妙 ☆×1:無理かも

構成は第一話・第二話という形になっており、綺麗に1時間で終わります。
クオリティが高いのでもっと観たい気持ちもありますが、内容としては変な引き延ばしもなくて良かったと思います。
時期としては、まだ「相棒」となる前、ビジネスライクな関係性のルパンと次元。
この頃はどちらかというとルパン→次元への歩み寄りが強いのですが、それも観ていて新鮮です。


本作の素晴らしさは沢山あるのですが、気付いたところを5点書いておきます(多い笑)


1.絵の綺麗さ
前評判通り、とにかく絵が綺麗です。
キャラクターデザインは勿論のこと、カーチェイスのシーンや銃の組み立てシーン等も細かく描写されており、観ていてほれぼれします。
ただ、大変シリアスな絵柄ですが、走るシーンはいつものルパンと次元なので、安心して見られます笑
色は偶然かも知れませんが、ルパンはPart4と同様青ジャケです。次元は少し緑っぽい配色で新鮮ですね。


2.キャラクターの魅力
内容としては、最強の殺し屋ヤエル奥崎に狙われた次元の話がメインで展開しますが、ターゲットにされていながらも次元の美学がそこかしこに表れていてとても良いです。
劇場で上映された時、男性ファンから「次元格好良い」との声が多く挙がったのも頷ける格好良さ。
名シーンは多くありますが、特筆すべきは早撃ち対決で軽い銃をセレクトするヤエル奥崎に対して放った台詞。

「お前がどんな軽い銃を使おうが知ったこっちゃないが、俺に言わせりゃロマンに欠けるな」

さすが次元、ロマンチスト!
撃たれる姿も何故だか色っぽく見えます。
他にもルパンの不敵さや、不二子ちゃんの妖艶さ等、TVSPよりだいぶ原作寄りのシリアスな世界観を楽しめます。

また、敵キャラのヤエル奥崎が圧倒的に強いのも魅力の一つ。
狙撃でルパンと次元に怪我を負わせた上に(しかも次元は利き腕)、早撃ち対決でも次元を倒す強敵っぷり。このくらい強いと、倒した時のカタルシスも相当なものがありますね。やっぱりルパンと次元は強い!
サイコロの目で相手を殺すまでの銃弾数を決めるという設定も良いですね。
ルパンを標的にした時のサイコロの目が1というのも緊張感を煽ります。


3.演出のおしゃれさ
ルパンの魅力のひとつが演出であることは言うまでもないですが、本作もそこかしこにセンスフルな演出が溢れています。
カフェを立ち去ろうとして画面から見切れた後小銭を置く為に戻るルパンや、カラミティファイルの炎で煙草に火を点けるルパンと次元等。
「一介の泥棒と」「一介のガンマン」
距離の縮まったふたりがおいしそうに煙草を吸って笑顔を見せる姿はとても良いです。


4.音楽
エンディング曲、Gary Stockdale「Revolver Fires」が最高に格好良いです。
観てから頭の中を延々ループしているので、是非とも入手したい。
劇中の挿入曲もストーリーに合っていてとてもクール!


5.ファンサービス
ルパンから不二子ちゃんに渡った偽のカラミティファイルでは、レギュラーメンバーで唯一出番のなかった五エ門の姿が確認できます(落書きされていますが・・・笑)
また、最後の最後に銭形のとっつぁんが出てくるのも嬉しいですね。

しかし、一番の驚きは「ルパンVS複製人間」のボスキャラ、マモーが現れること!
時系列で考えると、この後にVS複製人間に繋がっていくと思うと、色々な想像が広がって楽しいです。


・・・と、ここまで色々と書いてきましたが、峰不二子という女、次元大介の墓標と来ているので、五エ門ファンとしては五エ門の話もこのスタッフで是非観てみたいです。
いずれにせよ本作は次元ファンもそれ以外の方も観て頂いて損はないと思います。

超絶シリアスでクールなルパン三世の世界に酔いしれて下さい。









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