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【ルパン三世TVスペシャル】ナポレオンの辞書を奪え【☆×3】 [ルパン三世]

現在深夜放送でTVシリーズを放映しているルパン三世。
昔のTVスペシャルをのんびりと見返しています。
レビュー以下はネタバレ注意です。


【ストーリー】
「君も自由人になれよ」

ニューヨークにG7の各国首脳が、先の湾岸戦争によって崩壊した経済の立て直しについての会議を行う為集結した。首脳達は或る学者の提案した「ルパン帝国の財宝」を経済の立て直しに利用することとし、我先にとルパン三世の行方を探し始める。

時同じくして、ルパン三世は女性とのデートに使用する為、ニューヨークの近代美術館からクラシックカーを盗み出していた。
しかし、あっさりとフラれてしまったルパンは、折角盗み出したクラシックカーを使って、ナポレオンの辞書が優勝賞品とされているクラシックカーレースに参戦することを決意する。
次元に真意を問われても答えないルパンだが、ナポレオンの辞書には或る重要な秘密が隠されていた。
ナポレオンの辞書には、ルパンの祖父であるアルセーヌ・ルパンの「ルパン帝国の財宝」の在り処が記されていたのだった。

クラシックカーレースのトップ集団に追いついたルパンと次元は、その集団内に不二子がいることを知る。
しかし、アメリカのCIAやフランスの外人部隊、イスラエルのモサッドもルパンを狙って続々と集まってきていた。
果たしてルパンは無事にナポレオンの辞書を手にし、ルパン帝国の財宝を手に入れることができるのか。




【レビュー】
☆×3
※☆×5:最高! ☆×4:オススメ ☆×3:普通 ☆×2:微妙 ☆×1:無理かも

湾岸戦争終了後のG7から始まるストーリーです。
ルパン帝国の隠し財産を狙う各国首脳、だいぶ風刺色の強い作品です。
「この前まで多国籍軍で手を組んでいた仲間」と「建前と本音が違うのが国家」ということで戦い始める国をどこか冷めた視点で描いているのが印象的です。
その一方でルパンの発明したメカの万能さ加減が現実離れしており、温度差が激しいです。

そしてこの作品と次の「ロシアより愛をこめて」の惜しいところが、とにかくその作画の荒さです。
所々ストーリーが入ってこない程作画が荒いです・・・笑
TVSPの第一作・第二作の完成度が高いからこそ、或る意味衝撃的・・・。

そのような中で本作品の魅力として挙げられるのは、相変わらずセンスフルな台詞回しです。
幾つか下記しておくと・・・

(ルパンに銃を貸してくれるよう頼む次元)
「お前の彼女も貸してくれないか」
「手荒に扱うなよ、愛してるんだからな」
「優しくするさ」
「変な癖だけはつけないでくれ」

(追ってくる敵の正体についてルパンに問う次元)
「何者だあいつら」
「映画スターがよ、サインねだってくるファンの名前知ってるか?」

(ターゲットを誘惑する不二子ちゃん)
「動物園の孔雀だってたまには檻から出たくなるわ」
「ライオンじゃないだろうな」
「男性次第で孔雀にもライオンにもなるのよ、女って」
「私の恋敵はいつも仕事だ」
「必ず勝ってみせるわ、その恋人にね」

また、次元がルパンに対して「年に5分は真面目になれ!」と怒ったり、会話の応酬を聴いているだけでも楽しいです。

そして、ゲストヒロインは城戸(木戸?)千恵子。
銭形のとっつぁんとコンビを組んでルパンを追うのですが、とても良いキャラクターだと思う一方で少しインパクトが弱かったような気もします。

「ルパン達って本当の意味で自由なんです。彼らを捕まえることがいいことなのかどうなのかわからなくなってしまって」

本作品は途中でルパンと銭形のとっつぁんが入れ替わるトリックがあるのですが、銭形に変装したルパンが千恵子との会話の中で、銭形に対する思いを吐露する貴重な場面が見られます。

ちなみに、今回の五エ門は任侠映画にはまり、完全に影響されまくった変な人で出てきます笑
ミサイルの3枚下ろしはさすがの技術。

最後もきちんと逃げ切れているのかよくわからないまま終わったり、少しテンポが悪いのと圧倒的な作画崩壊があるので、上記のプラスと相殺して普通レベルかなと思います。









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