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【TM NETWORK】Best Album「SUPER BEST」感想 [音楽]

小室哲哉さんの衝撃の引退会見から、2週間が経ちました。
改めて小室サウンドを聴いている毎日ですが、やっぱり素晴らしい曲が多いです。
このブログを見て下さっている方はB'zファンの方が多いと思うのですが、松本ファンから逆流してTM NETWORKを聴いてハマった自分としては、是非B'zファンの方にもTM NETWORKを聴いてほしい!
というのも、特にB'zの初期サウンドはTM NETWORKに影響を受けているものも多く、間違いなくB'zのルーツの一つだからです。

という訳で、こんな時だからこそ、改めて小室サウンドを聴こうキャンペーン笑。
あまりTM NETWORKを知らない方も入りやすい(しかも安価な)ベストアルバム「SUPER BEST」を紹介したいと思います!
B'zファンであってもなくても、TM NETWORKビギナーに捧ぐレビューです。

ちなみに、私が最初に聴いたベストアルバムは「BEST TRACKS~A message to the next generation~」なのですが、これは移籍前のレコード会社EPICレコーズがメンバーの意思を確認せずリリースした作品(B'zでいう「Flash Back」ですね)だったそう……こちらには「SUPER BEST」に入っていない名曲「RHYTHM RED BEAT BLACK」や木根バラの名曲「FOOL ON THE PLANET」が収録されているのですが、アンオフィシャルということなのでひとまず今回は見送ろうと思います。





TM NETWORKはリーダーでありプロデューサー・キーボードの小室哲哉さん、ヴォーカルの宇都宮隆さん、ギターの木根尚登さんの3人から成る音楽ユニットです。
今でこそプロデューサーとしての印象の強い小室さんですが、デビュー時は自身もバンドメンバーとして活動しており、それがTM NETWORKでした。
ヴォーカルの宇都宮さん(通称ウツ)はミュージシャン以外に当時は俳優としても活躍し、ギターの木根さんは小説家として様々な作品を残しています。
特に木根さんは近年、エアギタリストだったという裏話をカミングアウトし、バラエティ番組でも多く見ますね笑(元々木根さんはキーボーディストでしたが、TMデビュー時に小室さんとパートが被ることやビジュアル面を考慮して、小室さんからギタリストにされたそうな。実際、木根さんはアコースティックギターは問題なく弾けます笑)。

そしてそのサポートギタリストとしてB'zの松本孝弘さんが活躍していました。
ふと或るステージの最中、ウツの背中を見て松本さんがデビューを決意したそうですが、他にもTM時代は先輩方に可愛がられるまっちゃんのエピソードの宝庫……B'zでは見られない姿に当時私は大興奮で調べまくっていました笑。
また、木根さんがエレキギターが苦手だったこともあり、正式にクレジットされているアルバム「CAROL」等以外にも、影武者として多くの曲を弾いているようです。確かにTM聴いていると、これTAKっぽい……という曲が次から次に出てきて楽しいですね笑。
他にも、松本さんの後にサポートギタリストとして加入した葛城哲哉さん(通称葛G)や、小室哲哉さんの系譜を継ぐ教え子でありT.M.Revolutionのプロデューサーとしても有名な浅倉大介さん(現在は小室さんと「PANDORA」として活動中)等、メンバーだけではなくサポートメンバーからも多くの人材を輩出しています。

そんなTM NETWORKの代表曲は「Get Wild」ですが、それ以外にも沢山いい曲があるので、是非入門編として、2008年に発売された「SUPER BEST」を聴いて頂きたいです!
約2,000円で購入できてしまうのですが、数多いTMベストの中でも文句なしの選曲だと思います。
ジャケ写も恐らくTM終了頃のものを使っており、とても格好良く、また松本さんが弾いている曲もばっちり収録されていて、とってもお得。
以下、レビューです。


01.Get Wild
言わずと知れた名曲中の名曲。
一般のリスナーに限らず多くのミュージシャンに絶賛されており、最早TM NETWORKの代名詞といっても過言ではない曲です。
綺麗な音色から一気に打ち込みが加速しシリアスに展開していくイントロでがっちり掴まれてしまいます。
歌い出しの「アスファルト タイヤを切り付けながら暗闇走り抜ける」という歌詞も非常に印象的。
TVアニメ「CITY HUNTER」のテーマ曲としても有名で、ラストシーンから楽曲がフェードインする演出に衝撃を受けた視聴者も多かったはず。
2017年には「Get Wild」だけ36曲収録されるという驚異のアルバム「Get Wild Song Mafia」がリリースされ、永きにわたり愛されている名曲です。
個人的には、最期のサビでウツが「傷付いた夢」を「傷ちゅいた夢」と歌っているのが毎回気になります……笑。
それから、音楽番組やライブ映像では、数少ないギターを弾きながらダンスステップを踏む松本さんを観ることができます。

02.Love Train
TM NETWORK終盤でリリースされたアップテンポナンバーです。
サビから始まる曲なのですが、いきなりAメロで転調!
そのまま進行するのかと思いきや、なんとまたサビで元の音階に戻り、またAメロで転調!
という小室転調のお手本のような曲。
疾走感溢れる曲調も魅力的です。

03.BE TOGETHER
私の世代では鈴木あみさんのカバーソングの方が有名でしたが、これも言わずと知れたTMの名曲!
この曲のポイントは何といっても長時間にわたる間奏部分!
小室さんのキーボードサウンドと暴れまくる松本さんのギターソロが融合する間奏はとにかく聴き応えがあります。
松本さんの名前が(正式に)クレジットされているのはこの曲が最初でしょうか?
鈴木あみさんのバージョンもかわいらしいですが、原曲を聴くとそのデジタルロックさに衝撃を受けるはず。

04.DIVE INTO YOUR BODY
3人のコーラスと独特な歌詞が印象的なナンバー。
個人的にはこのシングルジャケ写の3人が無茶苦茶格好良くて大好きです。
ちなみに、小室哲哉さんのソロデビューシングル「RUNNING TO HORIZON」と同時期に制作され、多数決でTM用シングルとして選ばれたのが「DIVE INTO YOUR BODY」だったそうです。
その為、この2曲は歌い出しのコーラスやAメロの進行がほぼ一緒であったりと対のような存在に。
この曲が好きな方は、是非「RUNNING TO HORIZON」も聴いてみて下さい。
小室サウンドの中でも上位に入る名曲だと思います。

05.1974(16光年の訪問者)
2枚目のシングル曲、ですが実際にはデビュー曲「金曜日のライオン」より前に制作されており、或る意味TM NETWORKの世界観を強く体現している名曲です。
初めてこの曲を聴いた時、ハマって何度も何度もリピートしたのを覚えています。
幻想的な歌詞とデジタルな曲調が不思議にマッチしていてTMの魅力満載。
また、2番のサビ後、いきなりオクターブ落ちてサビ、そしてまたもやオクターブ上がって大サビという曲構成も最高です。
ちなみに、シングルジャケットには何故か木根さんが写っておらず……デビュー当初の髪の長い女の子のようなてっちゃんが拝めます。

06.KISS YOU
クールに展開するダンスナンバーです。
Bメロの妖しい曲調から、サビで畳みかけるコーラスが非常に印象的です。
サブタイトルの「世界は宇宙と恋に落ちる」も格好良いですが、何よりジャケ写が最高、構図といい何といい大好きです。
当時のオリジナルアルバム「humansystem」ではサブタイトルとして「(More Rock)」と付け加えられ、だいぶロックに寄ったバージョンで収録されています。

07.Come on Let's Dance(This is the FANKS DYNA-MIX)
PVのモノクロに雨が降る映像も印象的な、その名の通りのダンスナンバー。
イントロのメロディアスなキーボードソロから、いきなり打ち込みで音が厚くなる瞬間は鳥肌モノです。
間奏で入る金管楽器といい、曲の全般を通して大人の雰囲気が漂う名曲です。
「束の間の輝きで自由の在処を証明するのさ」等、歌詞も秀逸です。

08.BEYOND THE TIME(メビウスの宇宙を超えて)
機動戦士ガンダム逆襲のシャアのテーマソング、ということで、実は「Get Wild」の次に知名度が高いのではないかと思われる名曲です。
最初は暗いイメージで始まるミディアムテンポの曲が、サビに向けてどんどん盛り上がっていきます。
囁くように歌い出すウツがサビでは力強く歌い上げているのも印象的。
作詞を手掛けた小室みつ子さんは、事前にガンダムを観て歌詞の世界観を構築されたそうで、非常にガンダムの世界観にマッチしており、アニメ主題歌としても秀逸です。

09.COME ON EVERYBODY
小室サウンドにおけるデジタルロックの代表曲だと思います。
松本さんがひたすらカッティングギターを弾いています(当時はそれがとにかく大変だったそうな……笑)。
Bメロの動きのあるメロディーと、単調なAメロ&サビが好対照。
紅白歌合戦に初出場した際にも演奏されています。

10.RESISTANCE
ドラミングで始まるイントロが印象的な曲です。
とにかく格好良いので聴いてほしい! 聴いた当初はハマってヘビロテしました。
Aメロ→Bメロ→Aメロ→Bメロ→Cメロ→サビ→Bメロ→Cメロ→サビ→サビと間奏を挟んで様々に展開する曲構成も魅力的です。
歌詞の最後は元々「歩き続ける」だったものを、ウツが「TMは歩いているのではなく、走っている」と発言したことから、小室みつ子さんが「走り続ける」に書き換えたのだそうです。

11.金曜日のライオン(Take It To The Lucky)
TM NETWORKのデビュー曲です。
小室さんの独特な世界観の光る歌詞とデジタル全開の打ち込みがマッチしていて非常に印象的な曲に仕上がっています。
ここでもサビ→Cメロの小室転調がとにかく目立っています。
このPVでも木根さんは後ろの方で控えめ。。。

12.JUST ONE VICTORY(Remix Version)
全編を通してストーリーとなっている名盤「CAROL」を代表するシングル曲で、松本さんがギターを弾いています。
曲の合間にアルバム内の他の曲「Chase In Labyrinth」が差し込まれていたり、他の曲も知っていると二倍楽しめる曲です。
この曲自体はアップテンポで明るい曲調となっており、非常に聴きやすいと思います。

13.All-Right All-Night(No Tears No Blood)
TMでは少し珍しい(?)非常に明るい曲で、歌詞も綺麗です。
TM第4のメンバーとも言われる小室みつ子さんが、PNから本名に切り替えた記念すべき曲でもあります。
軽快なウツのヴォーカルが印象的です。

14.WILD HEAVEN
明るい曲が続きます。
ウツのヴォーカルから始まる曲で、3人のコーラスも綺麗にはまっています。
間奏の英語の台詞の後、いきなり転調することで非常に印象的な作りとなっています。
個人的にはすごく小室さんらしい曲だと思います。

15.SELF CONTROL
TMが世間に認知される切っ掛けとなった曲です。
デジタルサウンドと木根さんのコーラス、ウツの跳ねるヴォーカル、「縛られたアダムとイブ 走り抜けたボニー&クライド 大切なあの娘の目をこれ以上曇らせないで」といった小室みつ子さんの歌詞ががっちりとはまり、ブレイクの端緒となったのは納得の名曲。
この曲でTV初出演を果たし、後の「Get Wild」での大ブレイクに繋がりました。

16.SEVEN DAYS WAR
その名の通り「ぼくらの七日間戦争」のテーマとなった曲です。
コーラスは中学生が担当しており、曲の世界観を忠実に再現しています。
語り掛けるようなウツの歌が印象的で、TMを代表する名バラードだと思います。


以上、 ベストアルバム「SUPER BEST」の感想でしたが、少しでもTM NETWORKに興味を持って頂けたら幸いです。


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