【B’z】20th Album「DINOSAUR」感想：魂に火を点けろ！：SSブログ

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【B’z】20th Album「DINOSAUR」感想　[B’z] [編集]

B'zも遂に30周年YEARに突入し、昨日記念すべき20枚目のアルバム「DINOSAUR」が発売されました。
発売前から表題曲「Dinosaur」やセブンイレブンのキャンペーン曲「CHAMP」のPV解禁と、期待を煽りに煽られた状態で入手したのですが、正に30周年20枚目に相応しい名作アルバムだと思います！
是非とも多くの方に聴いて頂きたいので、少しでも魅力が伝えられるようレビューしたいと思います。

【追記】
初回限定盤Blu-rayのレビュー追加しましたので、よろしければ【B’z】「DINOSAUR」初回限定盤Blu-ray感想もどうぞ。
ファンの方にもファンじゃない方にも全力でオススメできる内容です！！

上記の通り、今回のアルバム「DINOSAUR」は、B'z30周年YEARを彩る記念すべき20作目のオリジナルアルバムです。
最新シングルである両A面の「声明」「Still Alive」も収録され、表題曲「Dinosaur」には映画「ジオストーム」、「CHAMP」にはセブンイレブンのキャンペーン、「King Of The Street」にはゲーム「三國無双」とタイアップも多く、期待値はMAXだったのですが、それを超える名作でした。
とにかく収録されているのがロックは勿論のことジャズから歌謡チックな曲まで多彩！
そして音圧が凄い！　今回松本さんは従来以上に音にこだわっていたとのことで、相当の聴き応えです。
最初に流して聴いた際には、とにかく事前解禁の「Dinosaur」～「CHAMP」の完成度の高さとインパクトが強過ぎて、さらっと聴いてしまったのですが、2周目に入ったところでとにかくバラエティ豊かな楽曲達の主張に驚かされます。
ジャケットのピンクの文字も印象的ですね。
メモリアルYEARのメモリアルアルバムということもあり多く宣伝されていますが、是非多くの方に聴いて頂きたい名盤です。

以下、曲毎の感想です。

1.Dinosaur
正に恐竜の咆哮に似たギターの唸り声から始まる圧巻のオープニングチューンです。
「LOVE PHANTOM」やアルバム曲で言えば「THE GAMBLER」を思わせる1分半超えのシアトリカルなイントロは、まるで「Endless Summer」ライブのオープニング演出を思わせ、この時点で期待値は最高潮！
PVもクオリティが高く、崖で一人ギターを掻き鳴らすTAKの格好良さは言わずもがな、イントロでカメラを覗き込むような仕草を見せる稲葉さんの色気には思わず息を呑んでしまいます。
正にメモリアルアルバムの表題曲に相応しい作品です。

2.CHAMP
個人的には本作のベストチューンです。
イントロのメロディーから掻き立てられる期待感が、最高潮に到達したサビで弾けます。
昔のB'zらしい曲調を残した分厚いロックチューンであり、名曲「HEAT」を初めて聴いた時の高揚感
が蘇りました。
最新SHOWCASEの「B'z In Your Town」のライブ映像とも最高にマッチしたPVも見応え十分！
稲葉さんと一緒に頭を振りたくなります。
また歌詞も秀逸で「この寂寥感この逆風感それさえ君らの憧れだろう」と、正に頂点を極めたCHAMPであるB'zのおふたりだからこそ書ける曲ですね(あまり自分達で意識はされていないでしょうが)。
ちなみに、間奏での台詞は「称賛する声罵倒する声同情の声全てが遠くへ消えてゆく」と言っているようです。

3.Still Alive
近年のシングルの中でも個人的なヒットである名曲がここで登場です。
具体的なレビューは【B'z】53rd Single「声明/Still Alive」感想をご参照下さい。

4.ハルカ
少しワウの入ったギターと絡みつくキーボードが気持ち良いイントロから始まる曲です。
INABA/SALASの「CHUBBY GROOVE」での「シラセ」や往年の名曲「ミエナイチカラ」等稲葉さんのカタカナの使い方は印象的ですね。
明るいサビのメロディーと、サビ終わりの歌詞の暗い単語の対比が印象的ですが、ラストのサビではそれがポジティブに変化していきます。
間奏のベース＆ギターは文句なしの格好良さですが、ラストサビ前のBメロの後ろで響くバッキングギターも最高です！

5.それでもやっぱり
優しいピアノの旋律で始まるこの曲ですが、Bメロ＆サビのメロディー展開がとにかく個性的で耳に残ります。
半音でのメロディー移行に、初めて聴いた時は「！？」となり、改めて聴くとその個性の虜になるはず。
2番に入ってギターがメインで鳴り出すと、違和感が一気に消えて優しいながらも少し悲しげなバラードへと昇華されます。
よくぞこんなメロディーを考え、そして歌いこなすものだと改めて圧倒されました。
女性的な目線で歌われる歌詞も独特ですが、そんなことを気にせず間奏で大暴れするギターソロが最高ですね笑。

6.声明
ハードロック全開のシングル曲がここで登場です。
具体的なレビューは【B'z】53rd Single「声明/Still Alive」感想をご参照下さい。

7.Queen Of The Night
歌謡曲を思わせるようなイントロから始まる本作の応援歌枠です。
「夜の女王」と「月下美人」をかけた印象的なタイトルに「月夜に開く白い花びら」という美しい歌詞も良いですね。
稲葉さんにかかれば、女性はVAMPIREであり裸足の女神でありGODDESSでありDEVILでもあります笑。

8.SKYROCKET
勝手に曲調から、晴れ渡った午前中のようなからっとしたイメージを描いていたのですが、SKYROCKETって打上花火のことなんですね。
非常に爽やかなロックチューンで、B'zさんのポップ面が全開で、どなたにも安心してオススメできる曲になっております笑。
コーラスの「シャラララ…ブルースカイロケット」が印象的で、ライブでも盛り上がりそうです！

9.ルーフトップ
重たいギターがメロディーラインを刻む印象的なイントロから始まる曲です。
サビもイントロのギターをなぞる構成になっているのですが、個人的にはBメロの重厚なギターサウンドがたまりません。
対比される「One night」と「Sunrise」、歌詞のメッセージ性もポイントだと思います。

10.弱い男
曲頭の「よわーい！」のコーラスが衝撃的です。
曲構成も音作りも「強い」以外の何物でもないこの力強いメロディーにこの言葉をあてるとは、稲葉さんの言葉選びのセンスが全開です。
そして間奏でいきなり差し込まれる松本さんのジャジーなギターソロに負けじと暴れ回るサックス、ラストの稲葉さんの溜め息……正にこれがB'zだなと思わされる、おふたりの遊び心満載の作品です。
ライブで無茶苦茶に映えること間違いなしでしょう。

11.愛しき幽霊
どこか穏やかで「Exit To The Sun」を思わせるバラードです。
そんな午後の陽射しのようなあたたかいバラードに「愛しき幽霊」というワードチョイス、さすがですね。
間奏で奏でられるオルガンの音が、非常に味のある曲へと進化させています。

12.King Of The Street
疾走感満載のロックチューンです。
アルバム頭2曲目3曲目に配置されていてもおかしくない秀作なのに、最後の方にこういうキラーチューンを持ってこれるのが、このアルバムの完成度の高さを感じさせますね。
「DINOSAUR」発売告知された際に、曲目が発表されたのに曲順が決まらなかったのが個人的には不思議だったのですが、蓋を開けてみれば収まるべき順番に収まっていると思います。

13.Purple Pink Orange
ラストに配置されたのはイントロから妖しい雰囲気を醸し出すパワーバラードです。
タイトルの秀逸さはこのアルバムでも随一なのでは。
間奏のギターソロもメロディー展開も非常に美しく、ラストを締め括るに相応しい名曲だと思います。
ラスト、曲がまだ続くのではないかと思わせるような終わり方をするので、またアルバムリピートで1曲目の「Dinosaur」から聴いてしまう構成も見事です。

以上、一曲ずつ感想を書いてきましたが、重ね重ね30周年を迎えながらも「いつだって今が最高」を体現する名盤だと全力でおすすめできます。
B'zファンは勿論のこと、是非幅広い方に聴いて欲しいです。
今から年明けのLIVE-GYMが楽しみです！！